粟津温泉
粟津温泉は石川県小松市にある。金沢市街地からだと車で1時間30分、小松空港からだと30分程だろうか。
「加賀四湯(加賀温泉郷)」の一画をなす。他の三湯は、加賀市の片山津温泉、山代温泉、山中温泉だ。
粟津温泉は北陸最古の温泉とも言われ、加賀四湯のなかで最も古い。開湯は西暦718年というから驚く。西暦718年といえば、日本は古墳時代が終わって奈良時代。遣唐使の時代だ。
Wikipediaによれば、北陸で遍く信仰された泰澄(たいちょう)大師が白山権現のお告げによって発見したと伝えられているとか。
その後は保養、湯治向けの湯として長く知られ、木造旅館が建ち並ぶ風情ある湯の町情緒を醸し出していたらしい。
戦後の高度経済成長期も他の三湯とは別路線を歩み、大規模な資本をさほど受け入れなかったことは賢明な選択だったのではないだろうか。こじんまりとして、雰囲気の良い温泉街だった。
法師
2022年4月1日(金)、別のブロクで書いた「春の金沢、1泊2日、お鮨と温泉を満喫した弾丸旅行。 」で立ち寄った。
それほど考えずに立ち寄ったこの法師の宿はどうやらとても歴史が深いようで、泰澄大師が弟子の雅亮(がりょう)法師に一軒の湯治宿を建てさせたのがその始まりらしい。1300年余り続く宿だという。
確かに、言われてみれば、ものすごく趣があり、素敵な宿だった。
日帰り入浴の料金は1,550円と、普通の施設に比べると高めだけれど、普通の施設と比べてはいけない。日帰り入浴にも関わらず、従業員の皆さまの接客も素晴らしく、中庭を眺めながらのお抹茶のサービスもいただいた。フェイスタオルもついてくる。1,550円、納得である。
温泉もまた素晴らしかった。源泉かけ流し、加温なし、加水なし、塩素消毒もなし。気持ち良かった。
洗い場は15人前後か。内湯はとても広い。露天風呂もあって程よい広さ。まだ外気が冷たかったからか露天風呂は温度もちょうど良かった。いつまでも入っていられた。
内湯もぬるめエリアと熱いエリアがある。身体の芯から温まる。
いやはや、法師、とっても良い。今回は日帰りでの利用だったけれど、次回はぜひ宿泊させていただきたいと心から思った。
以下、この日の主観的な評価。あくまで主観なので要注意。
温泉の気持ちよさ | 5.0 |
雰囲気、味わい | 5.0 |
施設の充実度、清潔感 | 4.5 |
当日の接客 | 5.0 |
コスパ | 4.5 |
総合 | 4.8 |
温泉は気持ち良さは抜群。雰囲気や味わいも抜群。施設の充実度や清潔感も十分。接客は抜群。コスパも言うことなし。
【おわり】