弥次ヶ湯温泉。行って良かった、これぞ温泉という温泉。

弥次ヶ湯温泉

弥次ヶ湯温泉は鹿児島県指宿市にある。鹿児島市街地からだと車で1時間30分程度、指宿駅からだと徒歩で20分程のところにある。

明治25年創業というから今から130年以上前に遡る。この温泉のことを紹介していたとあるブログによれば、江戸時代後期に薩摩藩が編纂した「三国名勝図会」にも紹介されている由緒ある温泉なのだそうだ。佇まいも当時のままのように趣があり、その歴史を感じることができる。

2022年4月4日（火）、「春の鹿児島旅行。指宿で念願の砂風呂体験、温泉、食、釣りの旅。」の途中で立ち寄ったのだ。

弥次ヶ湯温泉に行きたくて訪ねたわけではなかったのだけど、どこか温泉に行きたいなと思ってGoogleで見つけたのが弥次ヶ湯温泉だった。そして、正解だった。訪ねて良かった。行って良かった。ものすごく味がある、これぞ温泉という温泉だった。

いや、そんなべた褒めの評価をしてしまうと誤解する人も出てきてしまうかもしれない。そうなのだ。決して設備が整っている温泉施設ではない。むしろ、古くさくて、汚らしいと思ってしまう人がほとんどかもしれない。趣のある、風情のある、これこそが古くからあった日本の温泉だと思えなければ、評価は下がってしまう可能性のほうが高いだろう。

設備はほぼない。洗い場らしい洗い場もない。水道のようなものがひとつあるだけだ。女湯では、おばあちゃんが、あまり泡を立てず、湯船のお湯で身体を流していたそうだ。男湯は浴槽が２つあり、ひとつは茶褐色、もうひとつは透明だった。

茶褐色のお湯は42.5℃。透明のほうは44.8℃あった。とても熱いお湯だったけど、とても気持ち良い。足の先までポカポカになった。ここは良い。加水はしているらしいが、加温、循環、塩素消毒はしていない。

日帰り入浴料金は350円だった。

以下、この日の主観的な評価。あくまで主観なので要注意。

とても良かった。施設の充実度や清潔感なんて関係ない。それを凌ぐ良さのある温泉だった。接客は誰もいなかった。だから、1なのか5なのかはわからない。総じて良い温泉だったので接客も5にしておきたいと思います。機会があればまた行ってみたい。

【おわり】