十勝岳温泉、凌雲閣。北海道一高所、マイナス10℃の露天風呂。

十勝岳温泉

十勝岳温泉は、北海道空知郡上富良野町にある。十勝岳の山腹にあり、標高1,280m、北海道で一番高所にある温泉だ。

この標高まで道路がしっかりあるのはすごいというべきか、自然破壊というべきか。上富良野町から山を駆け上がるようにして車を走らせる。街中から30分ほどだろうか。

旭川空港から白金温泉を経由して十勝岳温泉に至る道路が冬季閉鎖中ということを知らなくて、ひとまず白金温泉にはいったことは「白金温泉、湯元白金温泉ホテル。雪の渓谷を眺めながら至福の時。」で書いた。

その歴史は、凌雲閣を創業した会田(あいた)久左エ門さんが1959年(昭和34年)に十勝岳の安政火口(旧噴火口)で源泉を発見したことにはじまるそうだ。凌雲閣が1994年(平成6年)に建て替えられるまでは、旧火口の自噴泉を使っていたらしく、火山灰混じりのドロドロした灰色の湯だったという。果たしてどんなお湯だったんだろうか、興味深い。

凌雲閣

2022年1月16日(日)、別のブログで書いた「冬の北海道、富良野の旅。」で立ち寄ったのだ。

十勝岳温泉には施設が3軒ある。3軒とも泉質が違うらしくおもしろい。どの施設も宿泊施設なので宿泊しない場合は日帰り入浴で利用する。僕がお世話になったのは十勝岳温泉の祖、「凌雲閣」の日帰り入浴。

800円だった。

1994年(平成6年)、今から28年前に建て替えられただけあって、施設そのものは年季がはいっていた。過酷な場所に建っている影響も少なからずありそうだ。内風呂には大きな岩がどかーんとあった。もともとあった岩をそのままに建物を被せたのだろうか。

露天風呂は十勝岳方面が開放的で気持ち良かった。「気持ち良かった」といってもこの日は風雪。標高も高く、時間も夕方になり、外気温はマイナス10℃前後。お湯の外に出していたタオルは数分もするとシャーベットになる。内湯は少し熱いくらいだったけれど、さすがに露天風呂はぬるかった。

どうやら凌雲閣は2つの源泉からお湯を引いているらしく、それぞれ泉質が違うらしい。Wikipedia曰く、無色透明の「アルミニウム・カルシウム-硫酸塩泉(低張性酸性温泉)」と、弱黄色微濁から茶褐色の「カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉(低張性中性高温泉)(旧泉質名:含芒硝-石膏泉)」とある。少なくともこの日のお湯は無色透明ではなくて、タオルにも色がつくほど茶褐色のお湯だった。泉質は後者だったのだろう。

源泉かけ流し、加温、加水、塩素なし。洗い場は8人前後か。一見すると広そうだけど、大きな岩のおかげで内湯の湯船はそこまで広くない。露天風呂もそこまで広いわけではない。サウナはあった。サウナ×露天風呂3セットで整える。お風呂を出たあとも身体はしばらくポカポカだった。

以下、この日の主観的な評価。あくまで主観なので要注意。

温泉の気持ちよさ 5.0
雰囲気、味わい 4.6
施設の充実度、清潔感 2.0
当日の接客 3.0
コスパ 4.5
総合 3.82

温泉としての気持ちよさは最高だった。施設の充実度や清潔感はそれほどではないけれど、雰囲気や味わいは好きだ。フロントの接客もふつう。800円で入れるならコスパは良い。ここの温泉、僕は好きだ。とっても濃い茶褐色の温泉がそんな気持ちにさせてくれた気もする。また訪ねたい。

【おわり】

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