天然モール温泉
モール温泉は「植物起源の有機質を含んだ温泉のこと」を言う。だから、十勝ガーデンズホテルの「天然モール温泉」は源泉名ではなくて、温泉の種類の名前だ。
と言っても、Wikipediaによれば、「温泉法に基づくの療養泉の分類についての泉質とは全く別の概念である。療養泉の分類上では単純温泉や塩化物泉、炭酸水素塩泉などであり、効能などはそれぞれに準じる。」とある。なんともおもしろい。
天然モール温泉は、十勝ガーデンズホテルのある帯広をはじめ、音更や士幌など、北海道の十勝の大地に点在している。 その性質から「数万年経てば石油に代わる温泉」や「石油になる一歩手前の温泉」と表現されることもあるらしい。これもまたなんともおもしろい。
十勝ガーデンズホテル
2022年1月30日(日)、別のブログで書いた「冬の北海道、帯広の旅。」で立ち寄ったのだ。 1泊2日で1人5,000円ほどだった。新型コロナウイルスのおかげで安かった。日帰り入浴もやっているらしく、大人は880円だそうだ。
十勝ガーデンズホテルのウェブサイトはとてもきれいで、そのギャップにがっかりした。他のホテルに比べても安かったので、なんか理由がありそうだなと思っていたけれど、やっぱりだった。
お風呂もウェブサイトほどきれいではない。内湯だけで、露天風呂もなく残念だった。源泉かけ流しではなく、加温、循環、消毒はしているらしい。温度はちょっと熱くて42℃あるかないかだったろうか。洗い場は8人前後。決して狭くはなかった。
お湯の色は黒褐色。黒の色がモール温泉の特徴らしく、石炭の形成途上であり炭化が進んでいない泥炭や亜炭層から源泉を汲み上げるためそういう色になるそうだ。ちなみに、十勝ガーデンズホテルの温泉成分表には源泉名の記載がなく、湯の名前もなかった。なんでだろう。
入浴後はポカポカだった。サウナもあった。流行りのセルフロウリュが楽しめる。
以下、この日の主観的な評価。あくまで主観なので要注意。
温泉の気持ちよさ | 2.5 |
雰囲気、味わい | 1.0 |
施設の充実度、清潔感 | 2.0 |
当日の接客 | 3.0 |
コスパ | 1.0 |
総合 | 1.9 |
温泉の気持ち良さはまぁふつう。温泉としての雰囲気や味わいはほぼない。施設の充実度や清潔感はウェブサイトに騙されてはいけない。フロントの接客はいたってふつう。コスパを考えると、1泊2日してまで入る温泉ではない。
【おわり】