1日目の夜は魚まつり
飛行機の上から霧島連山がきれいだった。羽田空港から鹿児島空港へ。いつものようにJALの翼にお世話になった。座席をめぐってラウンジ受付の対応に不愉快にはなったけれど、きれいな霧島の山々がそれも癒してくれた。
鹿児島は去年の12月以来だった。去年は知覧の「知覧特攻平和会館」を訪ねたりしたのだ。前回泊まった一棟丸ごと貸しのお宿が良くてまた訪れた。2022年4月3日(月)から2泊3日。メンバーはNさんとKさん。
鹿児島空港からはレンタカーを借りた。途中、道の駅「喜入」と同じく「いぶすき」で食材を調達。一棟丸ごと貸しで食事はつかないので自分たちで作るのだ。またそれが楽しい。
しかし、道の駅「いぶすき」は鮮魚が押しだったのに、前回よりも少なくて残念だった。数少ない魚のなかから地物のアラとメジナをゲットして、夜は魚祭りを楽しむことにした。
一棟貸しの宿の目の前は海で景色も良い。身体も心も落ち着く。なかなか良い宿なのだ。スタイリッシュな音楽が流れ、テレワークにももってこい。東京にいるよりも断然仕事も捗る。旅なれど、ここでオンラインの打合せを数本こなしたのも今どきの働き方といったところか。
夜ごはんの準備を率先した。どうやら楽しみにしていたアラは鮮度が良くない。内蔵まですべて食べることができる魚だけに残念で、泣く泣く内蔵は処分した。
アラよりもメジナ(グレ)が美味しかった。刺身も煮つけも抜群に美味しかった。こんなにもメジナが美味しい魚とは驚きだった。どうやら旬だったようだ。
高級魚として名を馳せるアラの鍋は期待しすぎた。鍋にするとまるでタラ。料理の仕方がいけなかったのか、アラがいけなかったのか、それはわからないが、断然メジナ(グレ)のほうが美味しかった。
指宿で砂風呂体験
夕食までの時間、指宿の「砂むし会館砂楽」に行った。ずっと念願だった砂風呂体験。潮が満ちてくるぎりぎりのタイミングで、砂浜で体験できたことは嬉しかった。
ただ、砂風呂体験時の写真を撮らせてくれないのはどうかと思う。提携の民宿だかホテルだかに泊まってる人のみ、専属のカメラマンが撮影して、しかもお金を取る仕組みのようだった。
そのやり方、どうかと思うぞ。改善したほうが良い。
20分ほど砂風呂で温まったら、併設されている温泉施設で砂を洗い流す。砂風呂も気持ち良かったけれど、この温泉も気持ち良かった。どうやら源泉は同じようだ。
温泉の後、釣りにも行った。魚見港で夜釣り。前回、アジやカサゴが釣れた魚見港でアジング。結果、何も釣れなかった。
釣れなくたって良いんだ。いや、釣れればそれは楽しいけれど、釣れなくても良い。そんな日もあるし、そこまで釣りを極めているわけでもない。でも、テレビのなかの浜ちゃんのような暮らしもなかなかいいなぁと思いながらいつも釣り糸を垂らしている。
2日目の夜は肉まつり
翌日は宿で仕事をしつつつ、のんびりした。魚は飽きたので、この日は肉。鹿児島産の黒毛和牛に黒豚、鶏のタタキを大人買いして楽しんだ。
特に鶏のタタキは絶品でコスパも良くて最高だった。東京でこの値段、この質の鶏のタタキはなかなか味わえない。
あわせたお酒は地元の薩摩酒造の「SLEEPY BEAR」。22年超、樽のなかで寝かせたという琥珀色の芋焼酎だ。もはや芋焼酎ではない。ウィスキーに近い風味で絶品だった。鹿児島の食材と鹿児島の酒。これほど幸せなことはない。
味わいしかない弥次ヶ湯温泉
この日の夜は、弥次ヶ湯温泉に行った。良かった。これぞ温泉というべき雰囲気の味わいしかない温泉だった。個人的には砂風呂体験をした砂むし温泉よりオススメだ。
この日も夕方から2時間ばかり釣りをした。前日、魚見港は釣れなかったので指宿港へ。小さなサバの群れが回遊していたようで、たくさん釣れた。
釣れたサバは唐揚げにして夜ごはんの一品になった。美味しく自然の恵みをいただいた。
廻る寿司めっけもん
最終日、あっという間だった。2泊3日では足りない。1週間いても良いと思う。夕方の便で東京に戻るまで、鹿児島市内を散策した。鹿児島発のデパート「山形屋」にも行った。いや、特段何か目新しいものがあるわけではなかったけれど、鹿児島の雰囲気を感じることはできた。そう、鹿児島空港に行く前に「日当山温泉」という温泉にも立ち寄った。
お昼は「廻る寿司 めっけもん」でお寿司を食べた。平日なのにすごい賑わっていて、これが正解。先日の金沢で勧められた回転寿司「すし食いねぇ!」より断然美味しい。ここはまた来ても良いなと思った。
鹿児島からの帰りの便が国際線仕様というのは勘弁して欲しい。急な機材変更があったようだ。Wi-Fiが使えないし、シートの乗り心地も劣る。普通、国際線仕様のほうが充実していそうだが、そうじゃないところがJALの微妙なところだ。
さておき、温泉、食、釣りを楽しんだ2泊3日の旅になった。また来たい。また来よう。
【おわり】